お疲れ様です。
暖冬の新潟は雪もなく穏やかな日が続いています。2月に入り夕方もまだ明るく、日が伸びてきたのを感じます。
今朝は庭の梅が1輪ほころんでいました。じきに春が来そう^^
配信始まりました
さて、昨年毎日覗いていた伊吹山のイヌワシ子育てライブ中継が今シーズンも始まりました。昨年は4月1日からの配信で、見始めたときはすでにメスが抱卵中のところからでしたが、今年はまだ巣が空の状態で配信が始まりました。
懐かしい絵です。
\2024/02/09現在/
※今年の配信は昼間だけとのことで、毎日URLが変わるみたいなので、イーグレットのTOPから入ってください。
https://www.youtube.com/@EagletOffice
昨年、イヌワシの子育てを見守っていた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?思えば何かと波乱万丈なライブ中継でした。
そして結果的にヒナは巣立つことが出来ずに保護された後に死んでしまい、ニーナ(ヒナ)が巣立てなかった現状に涙したものです。
その後、配信の運営者はイヌワシ保護を呼びかけるクラウドファンディングを開始し、目標金額2,000,000円を大幅に上回る7,109,000円が集まりました。すごいですね(すごいといえばクラファンの手数料でREDY FORに1,329,383円も持っていかれてるのが衝撃的でした。高!くないのか?🤔)。
当初の配信目的が「イヌワシやその生息環境を身近な存在として感じ取ってもらい、イヌワシの現状や自然環境について考えるきっかけとしてもらう」「撮影マナーの向上や撮影ルールを守る監視役とすること」でしたので、その役割は十分に果たせた結果だったのではと個人的には思います。
弱ってきたヒナを救護するかどうかで揉めたところもあり、管理人の須藤さんも「ニーナの救護については、「すべき」と「すべきでない」の両方の意見があり、今後の課題となりました。」と書かれています。
昨年11月15日には毎日新聞にこんな記事も掲載されました。
内容的には、希少種救護に関するガイドラインがなく、主催者や現場の責任者が判断を迫られる現状でいいのか、というものでした。
野生動物に感情移入をして、かわいそうだから助けて、というのも違うし(気持ちは分かりますし、そういう思考は本当に大切ですが)、かといって野生動物だから絶対に人は関与しないというのも違う気がするので、専門家の方で話し合って方針なりが出来るといいのかな?と思います。科学は大事。
現在、巣作り中!
今年もイヌワシペアは昨年と同じ場所で巣作りをしているようです。管理人、須藤さんのサイトにも記載がありますが、昨年のニーナの巣にはオーバーハングがなく、落石や降雪、風雨にもさらされるので条件のいい巣とは言えないそうです。以前使用していた、オーバーハングがあって安全な巣を昨秋に整備して使いやすくしたそうですが、今のところ巣材は運び込まれていないそうです。
詳細:https://eaglet-office.co.jp/ibuki-letter/1653
大型の猛禽類は栄養状態によってはその年の繁殖を見送ることもあると聞いたことがあるので、ニーナの両親がどういう状態か分かりませんが、いずれにしても今年も見守るしかないな、と思っています。
ちなみに昨年の母イヌワシは、2月27日に1卵目を、3月3日に2卵目を産卵し抱卵開始しているので、繁殖するようだったら今月か来月初めには産卵しそうです。早いですね!
イヌワシの保全について
生息環境の悪化のため、全国的に数が減っているイヌワシ。
狩場となる開けた土地の維持や営巣環境の保全が必要ですが、普段イヌワシが生息するような山へ行く機会がない私に出来ることは何だろう??
繁殖成功率が低い理由に育雛期のエサ不足があるようですので、イヌワシの食糧となるウサギやヤマドリが増えるといいな、という所から、ウサギやヤマドリが生きるためにはどんな環境が必要なのだろうか?ウサギやヤマドリはどんな場所で何を食べている?と遡っていくと、結局身近な生物の多様性を守っていくことが、ひいてはイヌワシを保護することにつながるのでは?という事に思い至りました。
網の目のようにつながっている生き物の世界、生態系の頂点にいるイヌワシも多くの生き物たちにその命を支えられて生きている。私たちはイヌワシそのものを守ることは出来なくても、身近な自然環境を守っていくことで、上位捕食者である希少種を守っていくことが出来るのだと思います。
そしてそれ(生物多様性)が食や仕事や文化を通して、私たち人間の豊かな暮らしを守る事にも寄与するのだと、最近の私はそんな風に思います。
知識が足りないので、勉強しよ、勉強。
以上です。