志賀高原2日目。
今回の狙いは「夏のルリビタキ」ですが、標高の高い場所といえば・・・そう、みんな大好きコガラたんです。
みんな?はい、少なくとも私はコガラが大好きです♪
山に行ったら、コガラに会いたい!!
そもそも私は、観察していて楽しい身近な小鳥が好きで、中でもシジュウカラ・ヤマガラが一番好きだなぁ~と思っているので、ヒガラ・コガラ・科は違うけどエナガなど、あの辺のメンバー全員に愛着があるのです。
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2日目の朝、気温は16℃。久しぶりの「肌寒い」という感覚。
宿泊した宿が24時間温泉に入れる最高な宿でしたので(高級という意味ではない笑)、寝起きで朝風呂♨に入り、すっきりした頭で朝5時から散策開始。今日が本番だ!
宿の近くの湿原まで行ってみる。朝のさえずりは、エゾムシクイ・ルリビタキ・クロジ・ウグイス・オオルリ・ヒガラ・ホオジロと、にぎやかだ!

リリリと鳴きながら、エナガの群れが木から木へと移動してゆく。
この群れの中にコガラがいないかと、私はよく探す。コガラの「ディーディー」という声がする。いる!!!
エナガの群れの中に、少しだけコガラとコゲラ(ややこしい)がいて、あのちょこんと乗ったベレー帽を見て、胸がじ~んとする。
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湿原の周りでひとしきり鳥の声を聞き、宿に戻る途中の林で、また「ディーディー」。
近くにいる!!
通り過ぎた道を少しだけ戻って、この辺で声が聞こえた気が・・・と思い、ふと脇を見たら・・・
うわっ!びっくりした~!!!
コガラが2羽、枝に止まってまったりしていました。近いのに、逃げない。なんで逃げないのか、この時の私は知る由もなく…笑。
上の写真が1羽目。まったり、眠そうです。
\ウトウト/
か、、、かわええ、、、、。
2羽目、もまったりしてる。
こちらも眠たそう。
かわいすぎる・・・うぅっ。
こんな鳥がこの世に存在するとか、本当に奇跡。
あくびの後に、左右の羽を伸び~
そろそろ活動開始するかぁ~と言っていそう。伸び~の後に、全身ぼわっとして、動き出しました。
コガラは何羽かいて、針葉樹の薄暗い木の枝を飛び回っています。動き回るので正確な羽数は分からないのですが、4~5羽くらいいる。
観察していて、親鳥が子供にエサを与えるシーンが見られたので、ここでようやく私は気が付きました。さっきのボーっとしてたのは、幼鳥だったんだ!!!これはコガラのファミリーなんだ!!✨✨✨
コガラの幼鳥を見たことがなかったので、あんなに完成度が高い(成鳥と同じ見た目)のに驚きました。大体、巣立って間もない幼鳥は、色が薄かったり、模様が違ったりしますよね。
成鳥と幼鳥の違いはもう一つ、羽の鮮度。
群れの中の親鳥はこちらです。
一瞬「ヒガラでは?」と思うような、のど元。羽が擦り切れて、中の部分が出てきているのだと思うのですが、全体的に羽がぼろぼろに見えます。
↓ ↓ 同じ個体。
ヒガラの識別点である「翼帯2本」がないですし、やっぱりコガラなのですが、子育ての終わり頃で、そのがんばりが羽に出ているように見えます。
羽繕いを動画でどうぞ~
比べると、最初の写真の幼鳥は、羽が滑らかできれいですね。
この時期の成鳥は、みんな大体羽がぼろぼろ。がんばっている証拠。
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\ごはんちょーだい!/
幼鳥も、親からエサを与えてもらうけど、自分でも採餌できる段階で、みんなでわちゃわちゃ過ごしていました。
私はここで一生分の「コガラ運」を使い果たしたのでは?と思うくらい、間近でコガラが見られて、涙が出るほど嬉しかったです。もう帰ってもいい位、満足!(ルリビタキはどーした!?)。
枝で待つコガラ幼鳥。
\ぽけー/
懸命にエサを探すコガラ成鳥。
\忙しいっ!/
おとーさん、おかーさん、お疲れ様です。
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大好きなコガラの子育ての様子を少しだけ垣間見て、その懸命さに心打たれました。
子どもの満場一致の可愛さはそれとして、親鳥も自身をすり減らしながら一生懸命がんばっている、その姿に、本質的な美しさとは何なのかを考えさせられる。
鳥たちは今日も山で、川で、海で、湿地で、美しく生きているのだ。強く、たくましく、真っすぐに。
私たちに、それを奪う権利などないと改めて思う。
次回は、「夏のウソ」編をお送りします。
お楽しみに~^^
以上です。