雨の日は…ウミガラス(マリンピア日本海)

せっかくの週末ですが、今日は雨ですね。

野外にバードウォッチングに行けないこんな日は、マリンピア日本海に行くのにちょうどいいな、と思い、今月4月9日から展示が始まったウミガラスを見に行って来ました。

テレビのドキュメンタリー番組で北海道の天売島(てうりとう)で繁殖している様子を見た覚えはありますが、まったく身近な鳥じゃないので、どんな鳥なのかドキドキでした。

去年死んでしまったラッコがいた水槽に、ウミガラスはいました。

「わぁ~…、想像以上に・・ペンギンっぽい…!」

行く人行く人、皆「ペンギン!えっウミガラス?」と言っています。

こういうの収斂進化というんですよね(過去に教えてもらった)。

最初は奥の壁のすみっこの方に固まって、こちらを伺いながらじーーーーっとしていましたので、「まだ来たばっかりで、きっと怖いんだろうな・・ちょっとかわいそうだな」と思いましたが、15分位待っていたら次々と水に入っていきました笑!

休んでただけかー!

↓ ↓ 最初こんな感じでした。

水の中を泳ぐ様子が…!!!なんというか衝撃的でした。

すごいんです、ほんとに鳥!?みたいな。

早すぎて写真が撮れないので動画です。実際に生で見たい人は見ないでください笑。

水中を自由自在に泳ぎ回り、旋回する様子を見て、この鳥絶対に空より海!と思いました。

飛べないペンギンと違って、ウミガラスは空も飛べるようですが、翼が小さかったです。

そして翼の形が、、、草刈り鎌みたいでした。飛ぶよりも泳ぐのに向いていそうな翼です。

このウミガラス、どこから来たのか係員さんがいたら聞きたかったのですが、聞けませんでした(←そういうところ気になる)。

図鑑に載っているウミガラスは目の白い線がなかったので、Wikipediaで調べましたら「大西洋に分布するウミガラスには目の後ろ側に白い線の入った個体群がいる」と書いてありました。この子らは、その辺の系統なのかな?

ウミガラスは1960年代には天売島などに推定8,000羽が生息していたそうですが(環境省HPより)、近年では30~50羽に数が激減してしまって、今は保護増殖事業の対象になっているようです(ちなみに1938年には天売島に4万羽いたそうです)。

世界にはまだ数十万羽いるようですので、これ以上減らないことを祈るのみです。

ウミガラスは、その鳴き声から、北海道では「オロロン鳥」とも呼ばれています。今日も鳴いている感じはしましたが、ガラスに阻まれて聞こえず…鳴き声を聞いてみたいな。

見ているとウミガラスって、すっごく可愛い顔をしているんです。

黒目だし、陸上ではよちよちしていて、水上では生き生きとしていて、見ていて全然飽きませんでした。

本当は生息地に行ってケイマフリやエトピリカなんかと一緒に見てみたいところですが、そんな日は来なさそうですので、マリンピアで見られて良かったです。

そういえば、以前聞いた洋上風力発電のオンラインセミナーで、早稲田大学の風間准教授という方が、世界の海鳥の約3割が絶滅に瀕していると言っていました。

漁業による混獲や、過剰な漁獲によるエサ資源の減少、海洋汚染など、人間の経済活動によるものが主な理由だそうですが、そこに風力発電も加わらないようにしっかりとモニタリングしていくべきというお話で、海鳥を研究している風間さんが「これ以上もう1羽も死なないで欲しい」と言っていたのが印象的でした。

本当にこんなに魅力的な鳥が減っていったり、地球からいなくなってしまう事を想像すると切なすぎます。私は自分にできることは何かを考えながら暮らしたいなと思います。

・・・ただの興味本位でウミガラスを見に行っただけなのに、環境問題に行き着いてしまった。。。

そういう大切なことを教えてくれる野鳥たちに、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。これから世界はよくなると信じたい。

ちょっと重たい話になってしまいましたので、お昼のカレーを貼っておきます。

マリンピア日本海向かいのハヴァナダイニングというお店です。ベジタリアンメニューでインド人が作るカレーが本当に超美味しいですので、本場っぽい味が好きな方にはおすすめです。ランチはバイキングのみで1,700円位です。ちょっと高いですが、これは家では作れない美味しさです。

(注:私はベジタリアンではない)

…という訳で、普段地元の山ばかりの私が、ほぼ知識ゼロの海鳥にふれた貴重な1日でした。

マリンピアのウミガラスたち、色々教えてくれてありがと~。

以上です。

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