9月最終日 タカの渡り前半戦ふりかえり

月日はあっという間に流れ9月最終日。

大好きなタカの渡り観察もサシバ・ハチクマが渡って行く前半戦が終了しました。しました、と言っても、もう少しは飛ぶと思いますが、もうほとんど終了です。

本日の山本山は約70羽。うちトビが30羽、ツミ・ノスリ各10羽ちょい、サシバ・ハチクマちょびっと。今日はトビがよく渡って行きました~。この時期の数字としては妥当なところかな?

今日は秋らしいきれいなうろこ雲

私の連休も今日で終わりますので、少し今シーズン前半を振り返ってみたいと思います。

雨天中止が少なかった

9月10日からタカの渡り観察を始めて今日までで20日間。うち雨天中止が3回、曇天中止が1回でした。特にサシバ・ハチクマのピークにあたる20日~26日は、はっきりしない「晴れみたいな曇り」が多く、この間にタカはダラダラと抜けていった感じがします。私の予想では、天候回復の遅い山本山を避けたルートを飛んだ個体が多そう、という感じです。

前半戦の山本山は、飛んでいる日が

  • 9/19(金) 439羽(雨の翌日)
  • 9/22(月) 367羽(2日間曇天後の晴れ)
  • 9/24(水) 280羽(曇天後の晴れ)

でした。

しっかりとした秋雨が2~3日バシッと降って、夜にカラっと上がれば、翌日にタカがかなり飛ぶのですが、今年はそうはなりませんでしたね😝

天候回復待ちに飛ぶハチクマ

自分の定点を持つということ

今年も昨年に引き続き、最初の方は地元・見附市で見ていました。なんとなくですが、20日前後のピーク期よりも前に一度ハチクマの群れが東山丘陵を通過していくのでは?と思って、今年も待ち構えていたら、9月15日にやはりハチクマの波が来ました。8:30-13:00まででハチクマ216羽。翌16日は39羽。

9/15 ハチクマ

新潟県でタカの渡り観察といえば、小千谷市の山本山が有名で、私も最初はそこしか知らなかったのですが、何年かやるうちに他の観察地点を教えてもらったり、自分で探したりして、今はタカの渡りが観察できるいくつかの場所を知ることが出来ました。

その中でも、自宅から近い見附のポイントは結構重宝していて、上記のような気になるハチクマの動きを捉えられたり、山本山が悪天の場合などに上がったりできるので見つけておいてよかったと思いました。

わたし調べ笑では、この時期のタカはどこを通ってもおかしくないので、皆さんも自宅近くに自分の定点を持つことを強くおすすめします!

渡りのルートについて

タカの渡りの魅力について、後日時間がある時にゆっくり書きたいな、と思うのですが、その一つに、「知れば知るほど分からない ← そこが面白い」があります。識別に関しては基本数百メートル~数キロ先にいる、飛んでいるタカを見分けるので、難易度が上がりますし、ましてや横滑りや急降下などの姿勢しか見えないことも・・・ハイタカ属は全部似ていて、毎年悩む。でもそれが、楽しい。

そして、渡りのルートについて。新潟県の中越エリアで、「この辺を通ってるんだろうな~」はだいたい分かってきて、山本山を通らないルートも想像がつくので、「ここは山本山予備軍かも」「ここは平野を飛ぶタカが見られそう」などと地図を見ながら思っています。

なので、見てみたい観察ポイントはけっこうあるのですが、渡りの時期は限られているのが悩みどころ。少しづつ「分からない」を「分かった!」にしていけたら、楽しそうです。

ちなみに今、出雲崎町と柏崎市にまたがる西山丘陵で風力発電の計画があります。今季のGPSサシバでも出雲崎町にデータが落ちている個体がいましたし、あちら側の丘陵もタカの通り道になっているはずと、ずっと気になっていました。今シーズン前半タカの渡りを観察してみて少し識別に自信が持てたので、来年は西山丘陵でタカの渡りを調べてみようと思っています。

データまとめ

毎年、数えたタカが多ければデータに残しておきましたが、やったり・やらなかったりだったのを、今年からはちゃんとデータで!まとめるようにしました!笑(早くやれ)

エクセルで日別でシートを作って、出た時間と種名と羽数、その日のメモを記録しています。当たり前のことなのですが、今までは「まだいいか~」と思っていました。大事な事ですね。

9月のベストショット

カウントばかりしてタカの写真はほとんど撮らない私ですが、ここぞ!という時は、こんな私でもカメラを構えます!9月のベストショットは、、、

1位👑ツミ幼鳥・・・こんなにきれいにツミを撮れたのは初めて!次は成鳥を狙いたいです^^

9/24 10:00

2位👑頭上近くを飛んだハチクマ成鳥メス。人がたくさんいた日なので、みんな同じ写真を撮っていると思います😝そのうがパツパツ!

9/22 9:25

3位👑サシバ幼鳥。これも近くを飛んでくれました。

9/28 10:57

次点👑観察初日に出たツミ3羽。互いに牽制し合っていましたが、そのうちの1羽は写真で見たらハイタカでした。右の個体が多分ハイタカ。

みんな今頃どこの空かな~。

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とりあえずこんな感じです。楽しい時間はあっという間に終わってしまいますね。昨年はずっと見附で見ていて前半の山本山に行けなかったので、久しぶりにお会いできた方もいて嬉しかったです。お世話になりました皆さま、ありがとうございました。

また10月の休日にはノスリとハイタカ属の渡りを見に行きたいと思います。ツミをたくさん見るぞー!

以上です。

 

2件のコメント

  1. 鷹の渡りの前半戦が終了しましたか。^^お疲れ様でした。
    ハチクマは渡りの時以外見たことのない猛禽ですが、関東の山でも繁殖して
    いるのでしょうね。
    そう言えば昨年末に台北へ探鳥に出掛けた際にハチクマを撮影し、ここで
    越冬しているのだなぁとしみじみしていました。

    ツミはMFでは越冬する個体(留鳥と化している?)も居り、近所の都市公園では
    成鳥・幼鳥含め複数が見られ、繁殖を終え立ち寄ってくれた夏鳥達の警戒心は
    例年以上に強いです・・・。

    とは言え、ツミは近隣複数の公園で毎年営巣しており、あどけない幼鳥も
    しっかり観察できるので有難い存在でもあります。
    オオタカ含め、最近は都心で見られる猛禽も随分増えてきました
    今後は渡らないツミも増えて来るのでしょうか?

    1. >quesoさま
      ありがとうございます。
      海外遠征までとは、すごいです。
      越冬期のハチクマはいいですねぇ、どんな感じなのか気になってquesoさんのブログを覗いてみました。
      ヤマムスメ!見てみたい笑!

      都市公園でオオタカやツミが繁殖しているのは、SNSなどで何かと目にしますが、こちらでは考えられないので観察できるのは少しうらやましいような。
      猛禽類は渡り時期専門のワタシです・・・ふっふっふ。

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