9月23日(火祝)に長野県の白樺峠へ行ってきたレポの後編です。前編はこちら
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タカの渡りをひとしきり楽しんだ私ですが、タカ以外にも感動することがありました。それは「アサギマダラの渡り」です🦋✨
アサギマダラといえば、タカの渡り観察中にフワフワ飛んで行く、ホークウォッチャーお馴染みの蝶。私も昆虫には全然詳しくないのですが、アサギマダラは知っています!←えばるな
私が白樺峠を訪れた9月23日は、アサギマダラが10個体前後飛んで行くのが見られました。白樺峠の昨年の年報を見ると、調査日数78日間でアサギマダラは144頭。9/2~10/27まで確認されていて、日当たりは大体1~5頭、多い日で9/23の13頭でした。9/23前後がアサギマダラのピークになるようで、私の行った日は「当たり日」だったようです。
動画で撮っていなかったのですが、見ればすぐにアサギマダラと分かる飛び方でタカ見の広場にいる皆さんを魅了していました^^
\ふわふわ飛ぶよ/
そして、時には広場の脇に植えてあるマツムシソウに止まって蜜を吸う場面も見られ、「アサギマダラが目の前に!!!」状態でした✨✨✨
近くで見れば見るほどに、美しい蝶。
マーキング調査の結果、台湾まで渡る個体もいるようで、こんなにきれいな蝶が、そんなに過酷な旅をすることが、やっぱり俄かには信じられません。
ふわふわ飛んでいるので、50m進んでも少し風がぴゅーっと吹けば、簡単に100mくらいは元の場所まで飛ばされてしまいそうですが、そんなことはないのでしょうか?先日、山本山でアサギマダラが飛んだ時に、隣りにいた女性の方が「サシバの背中に乗っていけばいいのに」と言っていたのがすごくツボだったのですが、そう思う気持ち分かるなぁ~・・。背中にアサギマダラを乗せたサシバを想像して、ほんわかとした気持ちになりました😝
アサギマダラは蝶ではめずらしく成虫になってからの寿命が4~5ヶ月と長いよう。その間に、海を渡る個体がいて(渡らない個体もいる)、移動先で卵を生み、そこで成虫は死ぬと考えられています。
命がけの旅をする理由も種の存続にあるのだろうと思うと、地球と生命体の神秘を感じざるを得ません。
こんなに近くでアサギマダラを撮影できたので、体の部位の名前を確認してみました。昆虫は脚が6本ですが、タテハチョウの仲間は前脚の2本が退化して見えないくらい短いそうです。
ストロー状の口吻を伸ばして、マツムシソウの蜜を吸う様子です。
白樺峠でこんなにゆっくりアサギマダラを観察できるとは思っていませんでしたので、とっても嬉しかったです。きれいな蝶ですが、捕まえたりしないで、優しく見守りましょうね。
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タカ見の広場にあるひまわりの種コーナーには、いつもの通りゴジュウカラとコガラが来ていました。タカが出た時に警戒声で知らせてくれる存在だそうです。
\いっぱい貰わなきゃ!/
\ヒマワリいただき~!/
標高1,700mの白樺林。現れる小鳥も、現地感があっていいですね^^ 近くにいた方によると、ジョウビタキのメスもいたようです。
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白樺峠レポ、前後編はこれで終わりです。今回もいい出会いや、貴重な気付きがあって楽しい遠征でした。読んでいただき、ありがとうございました。