2023.7.28追記:【速報】伊吹山のイヌワシ幼鳥が保護されました
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お疲れさまです。
新年度が始まり早10日。
3月頃にツイッターでごまきちさんという漫画家で鷹匠の方が発信されていたので知ったのですが、猛禽類の営巣を無人カメラでライブ中継するとのこと。
当初はどこの何の鳥なのか分かりませんでしたが、公式から滋賀県米原市の伊吹山のイヌワシという発表があり、「イヌワシ・・!!」と驚きました。多分ほとんどの人がそう思ったはず。
そのライブカメラの映像が4月1日からYouTubeで一般公開されていますので、ご紹介します。
経緯としては米原市のWebサイトに記載がありますので、引用させていただきます。
このプロジェクトは、イヌワシやその生息環境を身近な存在として感じ取ってもらい、イヌワシの現状や自然環境について考えるきっかけとしていただくこと、および、撮影マナーの向上や撮影ルールを守る監視役とすることを目的に、イヌワシを警戒させないように設置された「無人リモートカメラ」により、イヌワシの子育てのようすを見守ろうとするものです。
近年、一部の悪質なカメラマンが巣に近づきすぎて親鳥が巣に戻れなくなったり、鹿の死体を持ち込んで餌付けが行われたり等、違法行為やマナー違反によりイヌワシの生育環境が脅かされています。「無人リモートカメラ」の設置により、巣の周辺を監視できることや多くの人が見ていることで「見守り効果」が発揮され、撮影マナーの向上や違法行為から守る監視役として機能することを期待しています。
また、イヌワシの生息する自然環境は、開発により悪化の一途をたどっており、その生息数は激減しています。このプロジェクトでは、生態系の頂点に立つイヌワシにとって、市民によって保たれてきた豊かな森林、農地、水環境からなる米原市の環境が、非常に貴重なものであることを併せて発信していきます。
・・・ここでもやっぱり悪質なカメラマンによる影響が指摘されていて、悲しいような、情けないような気持ちになります。
情報がまたたく間に拡散されていく時代にあって、もはや隠しても守れないのであれば、公開して知っている人を増やしていく・味方を増やしていく、そして保護の機運を高めていくという方法は、これからの時代のスタンダードになっていくのかも知れませんね。
公開に踏み切った運営側の決断が相当重いものだったのは想像に難くありません。
前置きが長くなりましたが、以下に視聴リンクを貼っておきます。
▼米原市の公式Webサイト(まいばら市と読むようです)
[simpleblogcard url=”https://www.city.maibara.lg.jp/soshiki/chikishinko/kankyo/shizen/onegai/19268.html”]
▼YouTube
[simpleblogcard url=”https://www.youtube.com/watch?v=7GT1ToXBM64″]
ライブカメラのイヌワシについて
過去動画でダイジェストがあったので簡単に情報をまとめておきます。
- 2022年11月・・つがいで巣にやってきて様子見・巣作り開始
- 2023年2月・・巣作りが活発になる
- 2月27日に1卵目を、3月3日に2卵目を産卵し抱卵開始
1羽目の孵化が4/10〜14頃ということで、今日4/10現在、そろそろヒナが生まれそうです〜!!卵を抱いているメスが、卵を気にして、もぞもぞする様子も見られ、楽しみです。
2023/04/11追記:4/11朝のコメントで1羽目が孵化したとのことでした!
皆さん、お時間がある方はぜひライブカメラを覗いてみてください(夜は真っ暗ですよー)。
家にいながらにしてイヌワシの子育てが見られるなんて、もの凄いことです。私達も温かく見守っていきましょう〜^^
イヌワシの保全について
米原市のサイトにも生息環境の悪化のため数が減っていると書かれているイヌワシ。
狩場となる開けた土地の維持や営巣環境の保全が必要なようですが、普段イヌワシが生息するような山へ行く機会がない私に出来ることは何だろう??
繁殖成功率が低い理由に育雛期のエサ不足があるようですので、イヌワシの食糧となるウサギやヤマドリが増えるといいな、という所から、ウサギやヤマドリが生きるためにはどんな環境が必要なのだろうか?ウサギやヤマドリはどんな場所で何を食べている?と遡っていくと、結局身近な生物の多様性を守っていくことが、ひいてはイヌワシを保護することにつながるのでは?という事に思い至りました。
網の目のようにつながっている生き物の世界、生態系の頂点にいるイヌワシも多くの生き物たちにその命を支えられて生きている。私たちはイヌワシそのものを守ることは出来なくても、身近な自然環境を守っていくことで、上位捕食者である希少種を守っていくことが出来るような気がします。
そしてそれ(生物多様性)が食や仕事や文化を通して、私たち人間の豊かな暮らしを守る事にも寄与するのだと、最近の私はそんな風に思います。
知識が足りないので、勉強しよ、勉強。
以上です。
2023.7.28追記:【速報】伊吹山のイヌワシ幼鳥が保護されました
KAZUE様 伊吹山イヌワシ子育てライブ紹介いただきありがとうございます
2羽はたしてこのまま巣立ちできるのかドキドキしながら見ています
こんなすごい物が見れるとは 感謝しています
話は変わりますが2019,2020の2年間の杉沢の森の動植物についてまとめたHPがあります
長岡地域振興局森林林業部門 新潟県見附杉沢の森 で検索 下の方へ行って
ガイドブックというところにありますので覗いてやってみてください
田上町腰痛おっさんから
>江川様
お世話になっております!コメントをいただき驚き&嬉しさでいっぱいです。
イヌワシのライブ配信、私も毎日覗いています。
ヒナがとりあえず1羽でも無事に巣立ってくれたら・・と思います。本当は2羽とも巣立って欲しいですが…。
杉沢の森のガイドブック知りませんでした。教えていただきありがとうございます。
すごくいいガイドブックですね。手元に欲しいです・・。
PS.わたしも腰痛持ちですので、つらさ分かります。ぎっくり腰・ヘルニア・坐骨神経痛ひととおりやりました・・。