『すずめのまる』と『つばめのハティハティ』

こんにちは。今回は絵本のご紹介です。

長岡野鳥の会つながりのイラストレーター、箕輪義隆さんの絵本がとっても素敵でしたのでご紹介させていただきます。

今年(2020年)の4月に出版されたのが『すずめのまる』。シリーズの『つばめのハティハティ』は2013年に発刊されたそうです。

『すずめのまる』は、巣から飛び出すスズメの子、まるを主人公にした物語です。

身近でいつも私たちの近くにいるスズメですが(私は愛をこめて「スーちゃん」と呼んでます)、この絵本はまるを通してスズメの世界を見ることができます。屋根の上で平和そうにチュンチュン鳴いているスズメも、自然界での季節を生き抜く野鳥。まるの視点で見る世界は、希望にあふれ鮮やかですが、それと同じくらい、自然の厳しさも伝わって来ます。

YOU TUBEで公式の本の紹介がありましたので、貼っておきます。

わたしは大体、映画やドラマでもすぐに泣くのですが、この本も案の定、巡る季節にしばらく涙しました。まるちゃん、がんばれ!

まるみたいな昨日のスズメ。親しみがわきますね。

『つばめのハティハティ』は、インドネシアから海を越えて渡ってきたツバメの物語です。

日本で夏を過ごし、出会いと別れを繰り返し、秋にはまた旅立っていくハティハティ。ツバメもスズメと同じように身近な鳥ですが、「渡り」という要素が入ることで、物語がいっそう際立つ気がします。すごい、がんばって、生きてる。ツバメといえばオスカー・ワイルドの『幸福な王子』が有名ですが、ツバメの物語の切ない感じはやっぱり「渡り」がキーワードのような気がします。

箕輪さんの絵も本当にきれいで素晴らしく、文章のかんちく(寒竹)さんのリズミカルで読みやすい文も、何度も読めます。

『すずめのまる』&『つばめのハティハティ』、野鳥の生態がやさしく分かり、子どもの想像力をかき立てるすごくいい絵本ですので、ぜひお子さんやお孫さんにいかがでしょうか^^

なんて言っておきながら、私は子どもがいませんので笑、友人の子どもにあげたいな、と思います。

余談ですが、私は小学生の頃、山本純郎さんの「シマフクロウ」という本が大好きで(もちろん当時は山本純郎さんなど知るはずもなく)、いまだによく覚えています。子どもの頃の感性で見たもの、聞いたものは、きっと生涯何かしらの支えになると思いますので、今の子ども達にも良い本をたくさん読んで欲しいなぁ、と元文学少女としては思います。

以上です。

掲載の許可を頂きました箕輪さん、ありがとうございました。

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