タカの渡り観察2024まとめ

今日から立冬。暦の上では冬の始まりです。

我々バードウォッチャーは、コハクチョウやマガン、アトリやカシラダカなどが飛来した時点で冬の訪れを感じるので、すでに冬モードの方々も多そうですね^^

日増しに寒さが募りますので、皆さまどうぞ暖かくしてお過ごしください。

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さて、秋のタカの渡り観察も、先日の11/4で終了としました。最終日、ノスリは飛ぶかな?と思いましたが、待てども来ず。からっぽの空を見上げてシーズン終了となりました~笑。

今シーズンは9/4から観察を始めて延べ2ヶ月、計25回の観察でした。おかげさまで今年も、サシバ255羽(少な!)・ハチクマ605羽・ツミ418羽・ノスリ914羽など合計2,500羽以上のタカたちを見送ることができました。

今日はシーズンの思い出を振り返ってみたいと思います。

ハチクマ348羽でシーズン・イン!

スタートは例年よりも低調でしたが、9/16に下越でハチクマ700羽超の記録が上がり、翌日も飛びそうとの事でしたので、9/17地元見附市にて待ち構える。果たしてハチクマは飛んだのでした!

朝から次々とタカ柱が現れ、MAXはハチクマ59羽のタカ柱!遠いけど、圧巻でした。

この時は、シーズンこの先どうなるのかと予測不能でしたが、今思えばハチクマのピークはこの日でした。ハチクマはシーズンまだ早めの頃にどかんと大きな群れが入って、その後はハイシーズンにかけてまんべんなく飛んで行くのでは?と思いました。春もそんな感じなので・・どうでしょう。来年以降の渡り観察で、いつかそんな動きが分かるといいなーと思います^^

白樺峠の思い出

9/23、雨雲を引きずる新潟県を抜け出して、タカの渡りの聖地・白樺峠へ行くことができました。一生に一度は行きたいと思いつつ、そう簡単に重たい腰が上がらない私、これは僥倖でした。

白樺峠の地理的な条件を押さえて、タカの渡りへの理解が深まったのと、現れては近づいてくるサシバ・ハチクマを見て、識別の奥深さを感じたのと、大好きな仲間と一緒に行けて楽しかったのとで…これは今年1番の楽しい思い出です!^^(もう今年を締めくくるのか…?)

すべてに感謝。

地元での連日観察

今シーズンはタカの渡り観察を円滑に進めるために、9/17から2週間のお休みをもらって、ハイシーズンには地元・見附市で観察していました。今までは小千谷市へ行っていましたが、色々と思うところあり、気になるポイントで見てみました。

一人でいつ来るとも知れないタカを待ち続ける時間。飛ぶと最高に嬉しいけれど、飛ばない日のつらさもひとしお。全国の渡りカウンターの皆さんを心から尊敬するな、と痛感した時間でした。

12倍の双眼鏡だけじゃ限界を感じたので、スコープを購入。

思い出は色々ありますが、よかったのはチゴハヤブサの写真が撮れたのと、挨拶するように最後にゆっくりと飛んだ10/1のサシバ。

チゴハヤブサ
サシバ

ハイタカ属の識別がんばる

サシバ・ハチクマを見送った後の10月は、「ハイタカ属の識別がんばる」をテーマにまた小千谷市へ通い始めました。やっぱり標高があってタカも脇を飛ぶので、識別訓練にはもってこいの場所なのですね。

そして結果は…というと、来年に持ち越し!!(当然)

ハイタカ属の識別はわたし風情がちょっと見たくらいで出来るようになるほど甘い世界ではないのです・・・来年も再来年もがんばり続けます!

10月は時期的にノスリの渡りが増えてくるので、おかげさまで多くのノスリも見られました~!

ノスリ
ツミ

来年は・・・

今シーズンも笑いあり涙あり(?)の楽しい2ヶ月でした。本当に1年で1番疲れるけど、1年で1番輝く日々。タカの渡るルートや、識別の課題や、カウントの精度、それぞれのテーマでお酒飲みながら軽く5時間くらい語れそうです(悩み相談になりそうだけど…)笑。

見附での観察については、資料をまとめて長岡野鳥の会の集会で発表したいと思っています。楽しみ。

たくさん飛んでくれたタカたち、今頃はどこの空かなぁ。みんなが皆、ぶじに越冬地へとたどり着くことを願って。そして来春にはまた、元気で帰ってきてくれますように。

今シーズンもお世話になりました皆さま、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

そして、このブログを見てタカの渡りに興味を持ってくださる方が一人でもいたら嬉しいです。来年は一緒にタカの渡り観察しましょう!

鳥たちの住む世界が、いつまでも変わらずあり続けますように。

以上です。

 

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