ヤマドリの尾羽

こんばんは。

見附市の水道山公園に桜を見に行こうと思いつつ、行けずじまいでした・・きっともう葉桜ですね。。。

桜ってあんなにどこにでもあって、みんなの人気者なのに、咲いているのは1年の間の10日間くらいという…そこがまた日本人らしくていいのでしょうか。花の散りゆく様を惜しむのもまた、風情のようです。

さて、少し前の話になりますが、実家の山でヤマドリの尾羽を拾いました。

野鳥アンテナを張っている私は、草地に落ちている鳥の羽を見逃しませんでした。

「汚いからやめなさい」という母の制止を振り切り、拾いますよね。

(母はコゴミ採り)

こんなに立派な羽を拾ってしまいました。

(↑ ↑ 乾燥中の写真です。)

拾って帰った羽は、早速以前教えてもらった通りに洗いました(くわしくはこちら)

※↓ ↓ 改めてこの写真を見て…自分でもキッチンで洗うのはどうかと思いましたが、このサイズの羽を洗える洗面台がありません。風呂場か!?

羽を洗って、自然乾燥させたらすごくきれいになりました。

1番長い羽で60cmありました。

今日はこの羽から分かることを書いていきます。

(1)種類

ヤマドリは日本特産種で5亜種に分類されるそうです。

  1. 亜種ヤマドリ(近畿地方以北)
  2. 亜種ウスアカヤマドリ(関東以南の暖地)
  3. 亜種シコクヤマドリ(中国・四国地方)
  4. 亜種アカヤマドリ(九州北部・中部)
  5. 亜種コシジロヤマドリ(九州南部)

こないだ出ました新潟県の鳥類目録によると、県内で観察されるヤマドリは、亜種ヤマドリと亜種ウスアカヤマドリだそうです。

さぁ~どっちだ~??(答えは分かりません)

ちなみにこの5亜種、図鑑を見ると、似ているような、似ていないような…という微妙な違いです。メスの識別は難しいそうです。ま、亜種にこだわらず「ヤマドリ」という事で…笑。

(2)何に襲われたか?

ノラ猫がいる場所ですので、最初は絶対に猫だ!と思ったのですが…拾った羽の羽軸を見てみると…

根元まですっかりきれいに抜けています。

教えていただいたのですが、哺乳類に襲われると、羽軸が途中で嚙みちぎられたりして折れ、羽がきれいに残らないそうです。

逆に、鳥類に襲われた場合はくちばしでつまんで羽を引き抜くので、根本まで損傷がないか、羽軸の途中で折り曲げたような跡が残るそうです。

今回の羽はきれいに抜け落ちていたので、猛禽類に襲われたのかな??という結論に至りました。

ヤマドリを襲える猛禽類とは!?と考えるのもまたロマンだな、と思います。

(3)体の羽がほわほわ

今回結構びっくりしたのは、一緒に拾った体の羽です。

1本の根元から、大きい羽と小さい羽が2本伸びています。

大きい羽は体の外側にあたる羽で、小さい羽はほわほわのダウンです。

1枚の羽が2重構造(?)になっているのに大層驚きました!!

「えぇ~こんなのアリ??」という感じですが、詳しい人に聞くと「そんなもんだよ(サラッ)」みたいな感じでした。

この小さい方の羽を「後羽」というそうです。

ヤマドリは季節性の大きな移動をしないと思われるので、冬の寒さを乗り切るための工夫でしょうか。

(4)羽の保管方法

以前に「鳥の羽は、洗って袋に入れて、お菓子の箱にストックする」という保管方法を教えていただきましたが、さてこのサイズの羽はどうやって保管すべきか??

思い付きません。

「塩ビ管に入れて保管するといい」という意見もいただきましたが、無理して保管せずに飾って楽しんでみては、というアドバイスを頂きましたので、「その手があったか!」と言わんばかりに装飾用としました^^。

ヤマドリの羽は迫力があり美しく、観賞用にぴったりでした。

↑ ↑ なんとなく素敵な雰囲気が出て、気に入っています。

という訳で、今回はヤマドリの羽から色々な情報を読み取ってみました。

教えていただきました皆さま、大変ありがとうございました!!

この記事が、さまよえるヤマドリの羽難民の方の役に立つといいなぁと思って書いてみました(←そんな人は私くらいか)。

【おまけ】

ヤマドリの羽を拾った日に咲いていたネコノメソウ。

葉のグラデーションがきれいです。

以上です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です