伊吹山のイヌワシ、巣立ちました!

新潟県、梅雨入り前に暑い日が続いています。

水分補給したり、アイス食べたりして、体を冷やすよう気を付けましょうね(←アイス食べたいだけ)。

さて!

今日は嬉しいお知らせ。

滋賀県米原市の伊吹山で繁殖していたイヌワシペアの幼鳥が、無事に巣立ったようです!!

イーグレットオフィスの須藤さんの発表を見た瞬間、驚きと喜びで、涙が溢れました。

昨年のニーナの姿が脳裏に浮かぶ。

昨年の巣はライブ配信されていて、ヒナ(ニーナ)の成長がカメラ越しに観察できましたが、ヒナは常に飢えと戦っていて、見るのが少しつらいライブでした。結局ヒナは生後100日を過ぎても巣立てずに、保護された後に死んでしまいました。

今年はカメラの設置が難しい場所に営巣したそうで、ライブ配信こそありませんでしたが、定期的に須藤さんが近況報告をしてくれたので、昨年のようなストレス(笑)なく、安心して情報を追えました。

そして今日の近況報告で、「巣立ち」が発表されました。

詳しくはこちらをどうぞ

YouTubeはこちら「伊吹山のイヌワシ繁殖状況2024年6月19日 巣立ち」

この、幼鳥が飛んでいる姿を見て、あぁ私はこの姿が見たかったんだな、と思いました。巣立った幼鳥が、「三ツ星」と呼ばれる羽の白い部分を見せて飛んでくれる様子を。

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巣立ちが早いように思いましたので、以下須藤さんの記載を引用させていただきます。

それにしてもあまりに早い巣立ちだ。80日前後で巣立つことが多いので、それと比べて10日は早い。
2日前に幼鳥らしき個体が飛行したという情報を聞いた。それが幼鳥であることが確認できれば68日齢で巣立ったことになる。日本のイヌワシでは最も早い巣立ちだ。

早い巣立ちの原因として考えられるのは、獲物がたくさん捕獲できて雛が十分な餌を食べることができたことが大きいだろう。前にも書いたが、フェンスを張って人の立ち入りを禁止したエリアをイヌワシが頻繁に利用したことで、重要な狩場を見渡しやすく獲物の捕獲効率が上がった可能性がある。
もうひとつの原因は、この雛が活動的で翼や尾羽がまだ短いにも関わらず、勇気を出して巣から飛び出したことだ。

4月、ヒナが孵化したころに、米原市の発表でありましたが、今回の営巣場所は伊吹山ドライブウェイの直下でかなり近いよう。ドライブウェイの道路上の歩行はそもそも禁止されているものの、過去にはカメラマン等が立ち入ることがしばしばあったそうです。

今回は、人間の立ち入りで繁殖に影響が出ることを危惧した県と市が、ドライブウェイの道路側のガードレールに沿って、保護柵(立ち入り禁止柵)や注意看板の設置、監視パトロールを実施してくれて、人間の影響は今までよりも少なく止められたようです。

それが今回の巣立ちに繋がったのは、大きな成果だと思う。

人間の影響ってやっぱり大きい。

自然環境の変化も大きいですが、人間による直接的な観察圧はイヌワシに限らず、野生動物にとっては脅威。観察や撮影が野鳥に大きなプレッシャーを与えていることを十分に理解した上での行動が求められます(ここは自戒を込めて)。

一方で、何の情報もなければ人知れず消えゆく命や種が、誰かに知ってもらうことで守られる場合もあり、その大切さも痛感しています。

私自身、イヌワシは見たこともない鳥で、自分とは縁のない、全然違う世界に暮らす生き物だと思っていました。でも、昨年のライブ配信で、がんばって育つニーナを通して日本のイヌワシの置かれている状況の一端が見え、このままではいけない!と思う事ができました。

できればもっとたくさんの人に、日本から消えつつあるこの鳥のことを知ってもらいたいし、多くのカメラマンの方に、被写体としてではなく、ひとつの尊厳ある野生動物として、見て欲しいなと思います。

(須藤さんの記事の「「巣に近づかないで」という報道を見て巣に近づくカメラマン4人(2024/4/18)」は結構、衝撃的なのでぜひ読んでほしいです。今思うと笑えるレベル)

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書きたいことはたくさんありますが、とりとめがないので、この辺で。今日は、伊吹山イヌワシペアの子どもが無事に巣立ったことに祝杯。

この幼いイヌワシが、これから親鳥の元で生きる術を身に付けて、いつか立派な大人になる日が来るのを心待ちにしています。

今日は写真がないので、生成AIにイヌワシ亜成鳥の画像を作ってもらいました^^

最近の生成AIは本当に凄いですよー!!!

こんなのも。

いつか、いつか生きているうちに、その姿を見てみたいぞーイヌワシ!!

以上です。

 

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