こんにちは。
お正月が明けていつもの日常が戻って来ました。
戻ってこないのは体重くらいなので、うどんに糸こんにゃくを混ぜて食べている今日この頃です。でもお菓子が好きなので、無駄な抵抗のような気が・・・。
さて、ハクガン飛来の情報が入りましたので、今日は朝からハクガン観察に行って来ました。
ハクガン…見たことのない鳥です。
イメージとしては、優雅で麗しく、きれいで美しい鳥、という感じでしたが、実際に見た感想は・・・「か、可愛い!?」でした。
白くて、目にちょっと愛嬌があって、最初に見た時は「アヒルかな?」と思いました。
アヒルっぽい写真は最後に貼っておきます。
観察したのはマガンがいる田んぼです。
マガン・ヒシクイ・コハクチョウ&THEハクガン、ぜいたくすぎる・・・。
相変わらずの写真クオリティですみません。
ハクガンは秋田止まりというイメージがありましたので、まさか新潟県でこれほどの数(300羽超!)を見られるとは思っていませんでした。
後述しますが、数が増えているのも関係してるのかな?と思ったり。
ハクガン
■繁殖地:北米大陸の北極圏地域、北東シベリア
■越冬地:北アメリカ大陸西部、東アジア
全身が真っ白でくちばしがピンク。初列風切が黒く、飛ぶと白と黒のコントラストが美しい。雌雄同色。幼鳥は灰色。
他のガン類と同じく、日中は水田などで草の葉や根、落ち籾を採食し、夜間は浅い沼で寝る。
(図鑑より)
e-bird(ネットの鳥情報サイト)を見ると、北米大陸に多いようですね。
↓ ↓ 写真はH氏よりお借りしました。ありがとうございます。
このハクガン、かつては日本全国どこにでも飛来し、東京湾では大群が見られたそうですが、狩猟圧などにより激減し、1940年代(昭和15年頃)までに越冬個体群は絶滅したと考えられているようです。
そんなハクガンが日本にまた飛来するようになった裏には、先人たちの努力と壮大なプロジェクトがあったのをご存知ですか??
詳しくはこちらのサイト(日本の空に復活したシジュウカラガンとハクガン)に書いてありますが、こんな長いの読めないよー、という方は以下私の要約をご覧ください。
■(明治時代)ハクガン、狩猟圧によりいなくなる
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■(1992年)日本雁を保護する会&日露米の研究者が復元計画開始
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■(1993年)ロシア・ウランゲル島でハクガン100個の卵を採集し、ヘリコプターで日本に渡るマガンの繁殖地に運び、6つのマガンの巣に41個の卵を抱かせる→マガン親とハクガン子の家族完成。
■残りの卵はふ卵器で孵化させ、マガンの群れ近くで放鳥。
■マガン&ハクガンの混成家族は、秋には親に連れられ、かつての渡り経路をたどって日本にやってくる。翌春には日本を飛び立って同じ場所に戻り、繁殖を開始する。
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■(1993年・1994年)日本と韓国でマガンの群れに混ざっているハクガンを確認。
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■(1995年)韓国での調査でハクガン成鳥8羽の群れを発見するに留まる。その後2007年までなかなか成果が出ない。
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■ところがそれ以後、徐々に数が増え出し、2012年の冬には100羽を突破(温暖化で繁殖地の条件が良くなった?)。2019年にはついに1,000羽を超える群れが北海道で観察される。復元計画は27年かかってようやく成果を上げることができた・・・。
めでたしめでたし。
との事で、昨シーズン(2020-2021)は秋田の八郎潟で最大羽数2,030羽という記録がありました(環境省)。他の場所の記録と合わせると3,000~5,000羽近くが日本に飛来していそうです。
本当にこのグラフを見ると、2013年以降見事に右肩上がりなのが分かりますので興味のある方は調べてみてくださいね。
とは言っても他のガンカモと比べるとケタ違いに少ないですので、温かく見守りたいところですね。
そして渡って来た先の日本で、安心して過ごせる環境が増えるといいなと思います。
私たちが今日観察していたハクガンは、三脚付きカメラを持って近づいて行ったカメラマンに飛ばされてしまい観察終了となりましたが、約1時間半見られたので満足でした。
\さようならー/
観察・撮影の際は鳥に近づきすぎないようにしましょう。
写真より野鳥を大切にしてね。
↓ ↓ 今日のマガン
↓ ↓ 今日のヒシクイ
↓ ↓ 田んぼにいたツグミとホオジロ♡
同じ、地面で採食する仲間かな??
↓ ↓ 出会ったノスリ
↓ ↓ スズメ1等賞・2等賞・3等賞
あっ、冒頭のアヒル的ハクガンはこちらです。
写りが悪くてごめんなさい。
完全に可愛いです笑。
長くなりました。
コロナがまた増え始めましたので皆さまお気を付けください。
以上です。