【注意喚起】
クマに遭遇して一瞬死ぬかと思った話です。
11/6(木)、久しぶりに大平森林公園へ鳥見に出かけました。駐車場で散歩仲間のおじさん(早川さん)に会って、「久しぶりらねっか」「ひとり?クマ危ないよ」と仰ってくださったので、「奥まで行かないでキャンプ場回って帰ってきます」と会話。
1ヶ月以上ぶりの公園は木々の葉も黄色や赤に色づきすごくきれいでした。帰りに堤の写真も撮ろう。辺りからはシジュウカラ・ヤマガラ・コゲラ・ツグミの声が聞こえる。いつもの桜並木を通り過ぎ、ドッグランの脇を通って、管理棟ログハウスの裏手を行く。ここも紅葉がきれい。今日はどんな鳥に会えるかな♪

↑この場所で、写真右手にあるヨシ原を見ていたその時、背後から「ドンッ」という音が。「ドンッ」!?!?鳥見で聞いたことのないその音に、一瞬にして頭をよぎるのは最近話題の尽きないクマ。振り返るのが恐ろしい気持ちもありつつ「まさか」「こんな所にいるわけない」と自分を落ち着かせて音のした方を見ると、、、
子グマがいる!!!!うっそでしょ😱
こわい。もう反射的にこわい、もう終わりだと思った。私ここで死ぬのかな。襲われてニュースになるのかも。
一瞬にして、「子グマの近くには親グマがいる」「いる!?!?いない!!!どこか見えないところにいるかも」「どっちに逃げる!?!?」
プチパニックになりながら、子グマを見ると、向こうも必死で逃げようとしている。子グマも人間が怖いんだろう。視界を横切る子グマは、丸くて可愛かった。でもこわい。こわい、かわいい、こわい、かわいい。
辺りを見るがやはり親グマはいないようだ!このまま管理棟ログハウスに駆け込もう。いや木陰に親がいたら?少しパニクって右往左往した。子グマは向こうの斜面を駆け上がってドッグランのネットに引っ掛かっている。
とっさに1枚だけ証拠写真を撮った。

シャッターを押した瞬間に「誰か―!!誰かー!!」と大声で叫んで、管理棟ログハウスに向かって走った。木陰に親グマがいたら南無三だ。ログハウスの入り口は建物を回った反対側にある。死角に親グマがいるかも、そう思うと生きた心地がしなかった。
ここまでで子グマに遭遇してからおよそ2分。もない気が。
運よく親グマにかち合う事もなく、管理棟ログハウスに到着。中にいるスタッフのおじさんに「クマが出た!クマが出たー!!」と叫んで、出てきてもらい、安全な場所から子グマが引っ掛かっていたドッグランを見やる。
ヤツはまだドッグランのネットと格闘していた。

向こうの山に逃げたいのに、なぜか前に進めない子グマ。なんで行けないのか分からずにもがいている。



私とおじさん2人の計3人で子グマとその周辺を確認。やはり辺りに親グマはいないようだ。子グマの体長は70センチほどか。
もがいていた子グマはじきに方向を変えてネットを脱し、山の方へと逃げていった。

ほーーーーー、これでひと安心か。

管理棟ログハウスに避難して、おじさんに一部始終を報告。心臓のバクバクが少し治まった。おじさんは責任者の方と連絡を取って今後の対応を協議。
園内でクマ出没のアナウンスをして、今いる人を外に出して、これから2~3日の閉園対応となった。
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思い返すと、子グマが先に私に気が付いて逃げようと木から落ちたのだと思う。その音に私はたいそう驚いた訳だが、クマの姿を見て本当にこれは夢なのかも知れないと思った。とっさでも子グマと分かったが、親グマがいる恐怖が全身を支配して冷静な判断などできないと思った。
クマに出会ったら「視線を外さずにゆっくりと後ずさる」や、最終「伏せて首を守る」と言われているが、いざとなったらパニックで絶対にできないと思う。普通に走って逃げて襲われると思う。
結論「出会わないのが一番」海手に行きましょう。
のんびりのんきに紅葉鳥見だ~などと浮かれていた私でしたが、一瞬にして恐怖の渦に巻き込まれました。まさか、あんな、人の行き来のある管理棟ログハウスの脇にクマがいるとは誰も思わない。あんな場所で出るのなら、県内山手はもうどこで出てもおかしくない。どうしても山へ行かれる方、本当にくれぐれもお気を付けください。そこらへんにいますよ。
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このクマ災害とも言われている状況で、人も災難・クマも災難だなと思います。環境や時代の変化などここ数十年で内在していた課題が、今年一気に表面化しているようです。私たち人間はもう長い間「他の生き物に襲われる」恐怖を味わっていません。安心して安全に暮らせる社会を作ってきた私たちを、令和の時代に脅かすのがまさかクマだとは思いませんでしたよね。自然はいろんな事象が複雑に絡み合う世界、広い視野で科学的に正しいことを見極める目を養いたいと思いました。
あ~こわかった!!!
以上です。

