粟島探鳥レポ(2025.5)~小鳥編~

引き続き粟島探鳥レポートです。

今回は「小鳥編」。

島ではたくさんの小鳥たちに出会うことができました。

・・・あの~、ちょっと言い訳がましいのですが、私は鳥が出たら基本的にまず双眼鏡で見るんです。んで、種類を確認して写真が撮れそうだったらカメラに持ち替える、というスタンスですが、動作がのろいので、撮影のテンポが3段階くらい遅くなるんです。

よって、シャッターチャンスを逃すこと数知れず…。

今回の写真も、たくさん見た数々の鳥たちの中で、かろうじてシャッターを押していたものです。珍鳥はいませんが、お付き合いください~。

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渡りシーズンの離島、粟島。

越冬地から繁殖地へと移動してゆく渡り鳥たちのルート上にあり、羽を休めてエネルギー補給をする、鳥たちにとって大切な場所。

しかし、はて?鳥たちはどういうルートで、どこから島にやって来るのだったっけ?と思い、この本の存在を思い出す(『日本の渡り鳥観察ガイド (BIRDER SPECIAL)』)

紙に描くとこんな感じでした。

(青ペン)大陸から日本やサハリン南部の繁殖地にやって来る夏鳥が、日本海を横断してくる。(日本の本州を来る個体・種類もいる。)

(オレンジペン)越冬地から繁殖地へと移動する旅鳥が少し大回りして離島に立ち寄る。方向は合っているので大きなロスはないらしい。

あとは、風の影響や経験値不足などで本来止まるべき繁殖地を通り過ぎてしまうオーバーシューティングにより、離島に辿り着くパターンもあるそうです。

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ハイ、前置きが長くなりました。

ということで、離島では、普段いそうな環境はもちろんですが、そうじゃない場所でも、鳥が出る可能性があり、何が出てくるのかドキドキでした。(実際にフェリー乗り場の脇の小さな草地にホオアカがいたよ)

島は朝から鳥たちのさえずりで溢れ、清々しい。朝の散策でジューイチの声が聞けたのがとっても嬉しかったです!!「11・11」って、鳴いてました^^

粟島2日目は、レンタサイクルを借りて、らくらくと移動。

声の聞こえる場所で少し探したり、待ったりすると、小鳥が観察できました。

まずはキビタキ。

ブチブチという警戒声も出していたので、なわばり争いなどしていたかも知れません。

\今日もきれいだねっ!/

通過組が多い小鳥たちの中で、キビタキは島でも繁殖している鳥だそうです。

この子も粟島で子育てするのかな?

ちなみに眉毛の白い「マミジロキビタキ」なる鳥がいるのですが、今回のキビタキはすべて黄マユでした~。

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続きまして、オオルリ。

私とオオルリはいつも相性が悪くて、まともな写真が撮れたためしがないのですが、今回は奇跡的にいい角度で、全身が写っていました!

ラッキー!オオルリありがとう~。

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これは、鳴いてなかったけど、センダイムシクイ(よね?)

枝を飛び移り、虫を探していたようです。

木に咲いたお花と鳥がいい感じに撮れて、これはお気に入りの1枚になりました。ブログのカバー写真をそろそろ変えたいなとずっと思っているので、近々これに変えようかな~と思います。粟島の思い出の1枚。

(粟島じゃなくてもよくね?って言わないで)

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ノビタキのメス。

見つけた瞬間に、こんなのも来るのか!と思った鳥。この春は地元でノビタキを見ていなかったので、ここで出会えて嬉しかった。

びっくりさせてごめんね。

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カシラダカ。頭がすっかり真っ黒になっている個体もいて、季節の移ろいを感じました。初夏に夏羽の冬鳥に出会うのも、なんだかオツです。

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こちらも頭が真っ黒な、夏羽のアトリ。

30羽ほどの群れで地面で採餌、時々パーッと枝に上がる。

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粟島レポなのに、普通種ばかりですみません。

私は普通種でもたくさんの鳥が見られて本当にしあわせでした。

滞在中は、こんなちいちゃな鳥たちが海を越えて渡って来るのか―、と考え続けた2日間でした。岩船→粟島航路ですら距離があると感じるのに、それよりも遥か遥か遠くの大陸から飛んでくるなんて、本当に信じられない。

おそらく都合の良い風に乗ってくるとは思うのですが、途中で体力が切れたら即、海にどぼん。命と引き換えに彼らは渡りを行う。

粟島の小鳥たちを見て、改めて鳥って、強くてたくましくて美しいなと思う。

本能のままに命を輝かせてる。本当にまぶしい。

粟島の写真もう少しあります。

次回は「珍鳥編」をお届けします。お楽しみに~。

以上です。

 

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