お疲れさまです。
前回更新しました「ヘラサギのくちばし(前編)」に続いて、後編です。
ヘラサギはあの特徴的なしゃもじのようなくちばしで、どんな行動をしているのか?に迫ってみました🎤
しゃもじで羽繕い
個人的にいつもヘラサギを見て気になるのが、「あんなしゃもじで羽繕いが出来るのか??」です。
野鳥にとって飛ぶために必要な羽のお手入れは必須で、武士が刀を磨く、とか、駅伝ランナーがシューズにこだわる、とか、そういう人生を左右するものだと思うのですが、果たしてあの丸いくちばしできれいに羽を整えられるのでしょうか?
見ているとヘラサギはおもむろに羽繕いを始めました。
\ふんふ~ん♪/
丸いくちばしで器用に(?)羽繕いしています。
わたしが見ていた時は、くちばしが届く首の下の方や、翼の羽を整えていましたが、いずれも表面的なところだけで、わきの下や体の内側の羽繕いは見られませんでした。
後日、YouTubeでちゃんと全身くまなく羽繕いしている動画を見たので、普通の鳥となんら変わらないのですが、やっぱりう~む、これでいいのだろうか・・?と少しツッコみたくなるヘラサギの羽繕いでした。
支障はないと思いますが、やっぱりどうしてもやりにくそう!
\別に、慣れてるし~/
まぁ、くちばしの第一目的はやっぱり「食糧を確保する」なんだろうなぁ。
\羽繕い終了、伸び~/
よーく見ると、羽の外側に黒い部分が少しだけ残っています。聞くところによると、この個体はどうも大人になる直前の幼鳥のようです。
休憩ポーズ
ひとしきり食事を終えたヘラちゃん(笑)は、しばしボーっとした後、くつろぎ始めました。
休憩ポーズの、顔を背中にしまって片足立ち、は他の鳥と同じですが、くちばしが重そうなので背中に乗せて休んでいる風にも見えますね笑。
休憩ポーズも愛嬌あり。
その他、気付いたこと
ヘラサギを真横から見た時に、上くちばしと下くちばしの間にすき間があることに気が付きました。
ぴったり閉じてる風なのに、少し開いてると思いませんか?
元々スキマがあるのか、意図的に開け閉めできるのかは謎ですが、鳥のくちばしの不思議さを改めて感じました。可能ならばさわってみたい、という好奇心が湧き上がります。
う~ん、スキマあるよなぁ。
なんとも気になります。
ヘラサギどこから来たの??
図鑑を見るとヘラサギはユーラシア大陸中部とインドで繁殖、日本には主に冬鳥として渡来し、海岸の干潟、池沼、水田などの水辺で見られるようです。
新潟県でも数は多くないですが、時々飛来情報があるので、稀にやってくるちょっと面白い鳥、という感じでしょうか。
今回出会ったヘラサギは2023年1月ころまでは滞在したようですが、寒波襲来の後に抜けたようです。
飛来数が少ない鳥のため、カメラマンなどが取り囲まないよう情報の出し方も注意しないとですね。情報を一切出さないで隠し通せばいいのかも知れませんが、私は世界にはこんな面白い鳥がいて、色んな生き物がその鳥の命を支えている、そして私たちの暮らしも色んな生き物に支えられていると思っているので、この場で紹介させていただきました。
この観察でヘラサギってすごく可愛らしい鳥だな~と感じたので、どこかで元気にしてくれている事を祈ります。またどこかで会おうね。
教えてくださった某さんに感謝申し上げます。
皆さんもヘラサギに出会ったら、このしゃもじに是非ご注目ください😊😊
次回は番外編「ダイサギとヘラサギ」をお届けします。
以上です。