お疲れさまです。
少し前のできごとですが、某所にてヘラサギを観察する機会がありました。
このヘラサギ、とっても面白いくちばしを持っているので、是非ご紹介させていただきます😊✨✨
くちばしが「しゃもじ」
ヘラサギはその名の通りヘラのようなくちばしを持った鳥です。
名前に「サギ」と付いていますが、サギ科ではなくトキ科の野鳥です。
なので体はトキみたいだな~と思いますが、やっぱりくちばしが特徴的!
英語でもSpoonbill(スプーンビル)といいます。
さて、この長いしゃもじのようなくちばしをどう使うのか??ですが、今回観察していて採食・羽繕い・休憩の様子が見られたので写真を貼っていきます👍
くちばしを上手く使った採食行動
ヘラサギはこの大きな「しゃもじ」のようなくちばしをやや開き気味にして水中に入れ、頭を左右に振り、くちばしに触れた魚や貝類、甲殻類、両生類などを食べます。
実際に観察していると、狩りが上手なようで、結構な確率で小さい生き物を食べていました。
サギ類は足で獲物を追い出して、出てきたところを捕る!とか、目でじーっと見て狙いを定めて細長いくちばしで掴む!とかやりますが、ヘラサギは視覚で獲物を探すというよりは、くちばしの感覚で捕まえる、といった感じでしょうか。
■動画も貼っておきます(食べ始めるのは50秒~)
もう1本。
そう考えるとシギチなんかもそうですが、くちばしは単なる角質ではなく、感覚器官なんだという事が分かりますね👏
感覚器官に触れたものを、面積の広い平べったいくちばしで逃がさず挟んで捕る!水底に当たることを考えると、くちばしの先端が丸いのにも納得ですね。
そして私はもっと水深の浅いところで採食するのかと思っていましたが、この時の池は思いのほか深く、顔が水に浸かりそう~と思う所が多かったです。
本人は気にする素振りもなかったですが😅
もちろん浅いところでも。
ちなみにくちばしの裏側はこんな感じ…
当たり前ですが、上も下も「しゃもじ」です🍚🍚
\この写真、すき・・/
という事で、ヘラサギはしゃもじのようなくちばしが持つメリットを最大限に生かして狩りをしていました。
長くなりそうなので、続きは「ヘラサギのくちばし(後編)」でお送りします。
以上です。