いよいよ9月!
まだまだ残暑が厳しいですが、秋の始まりですね。私はタカの渡りが始まる前に…と、身辺整理をしています。デスク周りをきれいにして、撮りためた写真をまとめて…という事で、これから夏の思い出を綴っていきます。
今回は「サギのコロニー」です。少し長いです。
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6月初めにあった、新潟県野鳥愛護会の集会に参加した時に新潟県のサギのコロニーのお話を聞いて、「サギのコロニーを見てみたい!」「アオサギの子どもが超可愛い!!」と思った私は、季節的に少し出遅れた感はありますが、家からほど近いサギコロニーに行ってみました。
6/10(火)から、だいたい1~2週間に1度のペースでコロニーを見に行きまして、先日8/28(木)に行った時に今シーズンのコロニーはほぼ解消していました。
簡単ですが、その記録です。
2025年6/10(火) いろんなヒナ
それまで山の小鳥に忙しくしていた私は、サギのコロニーがあることは知っていましたが、足を運んで観察する余裕がなく、いつか見よう・いつか見ようと先延ばしにしていました。集会でのEさんの発表のおかげでようやく重たい腰を上げることができました。
どれどれ・・・
\おー!いるいる!😝/
スギの上に巣をかけているサギたち。死角になっているところも含めると、かなりの数の巣がありそうです。う~ん、どれぐらいかなぁ・・・30くらい?もっとかな。
私はサギの繁殖についての知識が皆無ですので、この時点での繁殖状況も分からずに行ったのですが、様々な成鳥段階のヒナが巣にいるのを確認しました。
もう成鳥と同じくらいに育ったもの、まだ中くらいの大きさのもの、さまざま。種類はパッと見た感じだと、ダイサギ・アオサギの2種。
\中くらいのヒナ😝/
うふふ!かわいいですね。
2025年6/25(水) 抱卵中のダイサギ
この日もコロニーは賑わっています。近づくとギャーギャーという声が聞こえて、想像するに落ちる羽や脂粉やフンの匂いも凄そうです。近所の皆さん、容認してくれてありがとうございますです。
時期的にもうチビちゃんはいないかな?と思っていましたが、なんとまだ抱卵中のダイサギがいました!
生まれるのが楽しみですね^^
今いるダイサギの子どもはこんな感じ。
まだ羽の伸び切らない翼を広げて、親鳥にエサをねだります。親鳥は田んぼで取った食糧を胃の中に貯めておいて、巣に戻ってそれを吐き出してヒナに与えていました。
ダイサギはまだ中くらいのヒナがいますが、アオサギの小さいのは既にいなかったので、何となくですが、ダイサギよりもアオサギの方が先に子育てを進めている感じがします。
\この兄弟おもろい/
2025年7/3(木) ヒナ誕生
猛暑の中、サギたちも暑そうにしています。もう、成鳥とすっかり同じ大きさになった幼鳥ですが、飛べるようになるまでにはもう少しかかるようで、みんな雁首揃えて狭くなった巣に立っていました。
前回見た抱卵中のダイサギは、無事にヒナが孵っていました✨
見てくださいー!!このチビすけを!!!
\😝😝😝/
前回からは8日が経過。まだ卵から出たばかりの、小さくてフワフワのヒナに、私は「サギの子ども・・うへうへ」でした。こんなに小さいヒナが、あんなに大きく成長するんだなぁ!
すぐ脇の田んぼには、巣立ったばかりのアオサギの幼鳥がいました。
「なぁ、俺たちまだここに来るの早いんじゃね?」と言っていそうな、頼りなさげなアオサギたち。しっかりしな!!!笑
親鳥はコロニーと田んぼを忙しなく行き来します。
2025年7/16(水) ヒナ誕生から約2週間
すでに巣立ったサギも多いようで、通うに連れて徐々に巣の数も減ってきているのが分かります。
例のダイサギのヒナは・・・
けっこう大きくなってるー!!
ちょっと私のカメラのズームが限界ですが・・前回から13日が経過、2週間であのフワフワのチビすけがこうなるんですね^^元気そうで何よりです!
2025年7/22(火) ほぼダイサギ
正直サギのコロニーが7月下旬まであるとは思っていませんでしたので、まだ幼鳥がたくさんいるのに驚きました。
アオサギは少ししかおらず、ほとんどがダイサギ。
2025年8/9(土) コロニーほぼ解消
このころ、バンの件で余裕がなく、前回訪問時から半月以上が経過していました。さすがにもう8月だし、サギのコロニーももう終わりかな?と思って行ったら、案の定わずかなダイサギしかいませんでした。
営巣中のため、今までは離れた場所から観察していましたが、こうなってくると私の好奇心が抑えられずに、コロニーの足もとまで行ってみました。フンと羽と脂粉と悪臭がすごいです。
サギのコロニーは、公園や民家の近くにできると苦情が来るのでたくさん撤去されてきた歴史があります。今年も富山の公園で営巣木が切られたことによるサギ幼鳥の大量死がありましたね。みんな大人しく河川敷や中洲に営巣して欲しいところですが、鳥の都合はそうもいかないようで、、、。
さて、コロニーの足もとに行ってみたら、意外と中の低い木にもサギがいて驚きました。木のてっぺんにいると思っていたので。向こうも驚いたと思うので、それはほんとごめんなさい。
ここで初めてゴイサギの幼鳥を見ました。
おー!このコロニーはゴイサギもいたのかぁ!
\ハロー!/
ゴイサギといえば、減少著しい鳥で新潟県内の調査でも2002年1,821羽→2024年128羽と、なんとその減少率は93%。採餌環境の変化で小型の魚類が減り、ゴイサギだけでなく、コサギなどの小型のサギ類が軒並み減少しています。
残った鳥はせめて無事に生きてと願わずにはいられません。
2025年8/11(月) 飛翔練習
前回サギは少なく、もうコロニー解消と思われましたが、この時は木の上にけっこうダイサギがいて、「あっ!巣立ってもまた戻って来るんだ!!」という事が分かりました。
けっこう風の強い日だったので、木から飛び上がっては風に乗って舞い、また木に降りるを繰り返すダイサギ。まるで飛ぶ練習をしているようでした。
巣立った幼鳥はピカピカできれい。
達者でな~!
ゴイサギ幼鳥も田んぼに出て行きます。
近隣の田んぼでは、子育てを終えたダイサギが採餌をしていました。
調べるとサギの繁殖は、抱卵期間が平均26日、育雛期間は60~70日とのことですので、準備も含めると4ヶ月近くは忙しくしているようです。
繫殖が終わって田んぼでのんびりしている風に見えるから不思議。
2025年8/28(木) 終わりかな?
この日はサギはほぼ0。すべての幼鳥が巣立ったようです。終わってみるとしんとして少しさみしい。
まとめ
6月から8月まで、断続的ですがサギのコロニーを観察しました。3~4月ごろにはコロニーが出来始めるようですので、来年はその頃に忘れずに行ってみたい。サギのコロニーは6月頃には解消するのかと思っていましたが、真夏の8月まであることを知って驚きでした。サギの繁殖時期は長いんだなぁ😝体が大きい鳥は、子育てにも時間がかかりますし、個体によって繁殖ステージに月単位で違いが出るのも面白かったです。
アオサギの方がひと足早く繁殖を終えるのもびっくりでした。来年は必ずアオサギのチビすけを見るぞー!
サギのコロニーを観察すると、普段田んぼで何気なく見ているサギも、それぞれの暮らしがあるのだと想像することができます。新潟県の広い田んぼで、河川で、潟で、池で、これからも平和に暮らしてほしいものですね。
以上です。