6月のコアジサシ

暑い暑いと口をそろえて言っている中ですが、季節は着実に進み、立秋を迎えました。昔の人が農作業などの目安に使った二十四節気、暦の上では、もう秋の気配が漂う頃となりました。

言われてみると、どことなく空に秋の気配が混じったり、稲穂が実って垂れ下がってきたり、夕方には窓の外から虫の声が聞こえてきたり、、、

そう考えると、なんだか夏が行ってしまう一抹の寂しさを感じますね(いや早い!?)。

・・・そういえば、今年はセミの声が少ないような気がしませんか??気のせいならよいのですが…。

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さて、鳥見ひと休み中ですので、今日は振り返り編です。

6月のある日、海に何か(鳥)を見に行ったら、まさかのコアジサシに遭遇しました。17羽ほどの群れで、海岸線に降りたり、海の上を飛んだりしていました。

私は信濃川などの中洲や、川の河口付近でしか見たことがなかったので、コアジサシって砂浜にもいるのか~!と驚きました。

図鑑の生息環境のところを見ると、真っ先に「海岸」と出てくるので、もしかしたら海岸での生息の方が本当は多いのかも知れませんね^^

コアジサシって、夏にぴったりな爽やかで涼しげな鳥です。

見ているだけで爽快な気分になりますね^^

コアジサシは、土や砂利がむき出しになった裸地(らち)を好み、コロニーを作って集団繁殖する鳥ですが、環境の変化による営巣場所の減少で、急激に数を減らしていると言われています。

コロニーも大きいほど良くて、カラスを追い出すのにコアジサシ100羽が必要と、以前テレビで見た記憶があります。

コアジサシの数が減って、コロニーの規模が縮小すると、外敵からの捕食圧が強まり、更に繁殖成功率が下がる、という負のループになっていきますが、すでにそうなっている営巣場所も国内に多いのではないでしょうか?

なんとか現状から数を増加させたい気持ちでいっぱいです😢

ビルの屋上をコアジサシの営巣場所にして保護活動を行っている「リトルターン・プロジェクト」(東京都大田区)が有名ですが、コアジサシが毎年飛来する長岡市でも何か保護活動ができたらなぁ、といつも思っています。

・・・どーしたらいい!?

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浜のコアジサシは海で魚を捕ってきました^^!

う、美しい・・・。

砂浜に降りて・・・

誰かにプレゼントするのかな?自分でゆっくり食べるのかな?と思ったら、、、

くわえたまま、また飛んで行ってしまいました~。

うふふ。コアジサシの「ピリッ・ピリッ」という鳴き声も、風情があっていいですよね。

\釣り人を背景に、紙ヒコーキみたいに飛ぶ/

群れの中に1羽、少し大きくてなんだかちょっと違うのが混じっていました。

くちばしが赤かったので、「ベニアジサシかな?」(←いるわけない笑)、と思ったら、クロハラアジサシでした~。

ヒュー、これはこれで、めずらしいですね^^

なんか、しれっと混じっていて、面白かったです。

アジサシ知識ゼロの私は、図鑑を見て「わぁ~、アジサシって、こんなに種類が多いんだぁ!」と驚きました。コアジサシ以外はなかなか出会う機会もありませんね。

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その後、何度かこの場所にコアジサシの様子を見に出かけましたが、以後、姿を見ることはありませんでした。

大きなコロニーに合流して、無事に子育てをしていることを、ただただ願うばかりでした。

最後に「リトルターン・プロジェクト」のWebサイトの中にあった一文を引用しておきます。

かつて干潟や湿原が、人にとって無駄なものと考えられていたように、なんの変哲もない<裸地>を必要としている生き物がいます。コアジサシだけでなくシロチドリやコチドリ、植物のカワラノギクや昆虫のカワラバッタなど。<裸地>も生態系のなかの重要な場所であり、コアジサシにとっては次世代の子供を産み育てる大切な場所なのです。しかし、その玉砂利河原や砂浜は人間の手によって次々に破壊されてしまいました。そのようなことが、今、様々な生き物たちに襲いかかっているのです。

生き物たちの受難が続きます。コアジサシたち、また来年、帰って来てね!

(ちょっとモヤモヤ)

SNSでは今年も相変わらず、めずらしい鳥やきれいな鳥の営巣・子育ての写真が多く出回りました。コアジサシの子育てシーンを至近距離から撮影している写真もあって、ご本人はロープの外側から撮影しているとの事でしたが、それならば良いのだろうかと何となくモヤモヤしてしまう私でした。この話をし出すとキリがないのですが・・・皆さんはどう思いますか??💦

以上です。

 

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