お疲れさまです。
ゴールデンウィーク5日目。折り返し地点です。
今年の連休は長いなー。
毎日ゆるゆると鳥が見られて幸せですね。
さて、昨日はサシバ観察に行って来ました。
市街地の道路から集落を抜けて谷に入り、森と水田や畑が入り組む、そんな環境にサシバは渡って来ます。
最初はオスが杉の木のてっぺんに止まり、周囲の見張りをしていましたが、そのあと山の方に飛んでいき、しばらくしたら入れ替わるようにサシバのメスがやって来ました。
・・・猛禽類はみんなカッコよくて好きですが、サシバは季節になるとこうやって観察できる唯一の猛禽なので、なんとなく愛着が湧きますね。
\サシバはこんなところにいたよ♪/
周囲を山に囲まれた小さな水田や畑、水路があります。
サシバのメスは真ん中のスギの木に止まったあとに、やって来たカラスを追い払い、近くの電柱に止まりました。
じーっとどこかを見つめて、飛んだ!と思ったら笹やぶに飛び込んで、また電柱に上がって来ました。
何かを捕った!?
トカゲを捕って来ましたっ!
すごい!!私は内心大騒ぎです笑。
\足で押さえて食べ始める/ ※写真がボケててすみません・・
サシバの主な食べ物はカエルやトカゲやヘビなどの両生類・爬虫類で、他には昆虫やネズミなども食べるようです。
こんなふうな谷あいの環境が、サシバの生息に必要な生き物を育むんですね。
その鳥が食べている物を知ると、どんな場所にどんな鳥がやってくるのかがうっすらと見えてくる気がします。
そして生き物は生態系のピラミッドの中で、複雑に絡み合う鎖でつながっていて、この鳥(サシバ)を見ていると、そういう生き物のつながりを感じます。
このサシバはトカゲを食べ終わったあとに、大きめのカエルも捕って食べました。
\もぐもぐ/
今の時期(5月初め)は、メスがもう抱卵に入っている頃だそうですので、このメスは最初のオスと交代して食事に出てきたもようです。
あまりの狩りの上手さに驚きました。
結局見ている限りでは、トカゲを1匹・カエルを1匹食べてまた山に帰って行きました~。
腹八分目くらいかな?
私は結構思うのですが、こんな山の中の田畑は今使っている年配の方がいなくなったら利用されなくなるんだろうなぁ、と。
人の手が入った、森や水が豊かな里山環境。そこに生息する両生類・爬虫類を頼りにやってくるサシバたちにとって、これから厳しい時代が来そうだな・・とつい考えてしまいます。
出来ればいつまでも日本の山間部にやって来てほしいものです。
いつもなら、がんばれサシバ!ですが、こういうパターンは、がんばれ人間!ですね。
サシバに限らず生き物たちの明暗を握っているのは間違いなく私たち人間です。
\ノジコもさえずる/
\オオルリも^^/
鳥たちの声が新緑の山々に響く美しい季節です。
今シーズンもつつがなく次世代へ命が存続していきますように。
NHKの「さわやか自然百景」を見ているような今回の観察でした。
以上です。