3月に突入しました。
先週末から猛烈な忙しさでまったく鳥を見に行けないどころか、体調もいまいち万全でなく、仕事と用事以外は引きこもっていたここ1週間ちょっとでした。
世界では戦争が始まり、生活への不安が増しています。どうして戦争なんてするんだろうか、普段、自分には理解できないからといって安易に相手を否定することはしないように気をつけている私ですが、戦争はだめですよ。これは何でだめかというと、戦争は根本的に悪であり人道に反するからです。
そして戦争をする人はだいたい自分は死ななくて、ただ穏やかに暮らしたいだけの市井の人々が犠牲になるからです。
みんながどこかやるせない気持ちを胸に抱きながらも、それぞれが目の前のことをこなす日々。
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さて、3月の1日にいつもお世話になっているガールズメンバーのKさんからご連絡をいただきました。
「スワンプロジェクトのニジカが見附の方に」
なぬーーーー!!!!
スワンプロジェクトは宮城県や北海道でハクチョウにカメラ付きGPSロガーの付いた首輪を取り付けて、渡りのルートを解明したり、カメラに写った写真から生息環境や生態を調べるもので、GPSの軌跡がインターネット上で公開されており、誰でも見られる&SNSで観察報告できる市民参加型のプロジェクトです。2023年12月から放鳥されているので、今年で3年目です。
▼詳しくはこちら
https://ornithology.jp/newsletter/articles/1118/
そのスワンプロジェクトの中の1羽、ニジカが中越に!?と思って調べてみたら、ニジカ、すごいです。
(ニジカの動きまとめ)
- 2025年10/3シベリア出発
- 10/10サハリン・チャイヴォ湾
- 10/11北海道・浜頓別
- 10/13北海道・千歳
- (10/14の1:01に青森にピンが落ちているが飛行中と思われ)
- 10/14新潟県・瓢湖に到着!!
- 千歳から瓢湖まで1日で来ました。
- その後ず~っと瓢湖と周辺の田んぼを行き来して冬を越し(約3ヶ月)、2026.1/26の大雪が降った日に、おそらく田んぼが雪で埋まり、海沿いの方へ移動しました。
- 2/8に佐潟・御手洗堰
- 2/16田上(近づいてきた!)
- 2/19三条市・五十嵐川遊水地(すぐそこ!!)
- 2/24長岡市・中之島(ここで1度探しに行くが見つけられず)
- 3/3見附IC付近の田んぼ(めっちゃ近い!!でも行けなかった!)
- 3/6長岡市へ入った!!!
- 3/8(今日)長岡市にてようやく発見 ←いまここ
という感じです。3/2に一度探しに行きましたが、その時は見つけられず・・同じような場所にいるコハクチョウを見て、ニジカもきっとこんな感じ、と想像。

長岡市に入ってからはずっと同じ田んぼをエサ場に&フェニックス大橋付近の信濃川をねぐらにして過ごしているようです。

ということで、今日はこのピンの落ちている田んぼへと行ってみました~!
午後2時。場所は、なんて事のない、ほんとフツーの田んぼ。どこにでもある田んぼ過ぎて、どうしてここが選ばれたのか不思議に思う。雪解けの様子も、周りとほぼ同じなのに、ここに3日間通っている。

ざっと見た感じ、ニジカはいない。コハクチョウはそれとなく前後2グループに分かれていて、66羽と117羽の合計183羽の群れ。そんなに大きな群れではない。
離れたところからなるべく車の影になるようにしてスコープを出し、ニジカを探す。首を上げている個体をザーッと見て、いない。寝ている個体もちゃんと見て、いない。これを5回くらい繰り返してようやく畦の後ろにいたニジカを発見しました。
「いたーーーー!!!」
嬉しかったですね✨✨✨
少し距離がありましたがスコープで見られるからいいやと思っていたところ、となりの田んぼに移動するのにニジカが飛びました。3羽!ニジカは幼鳥を1羽連れた家族でした。

これが、私たちにデータを届けてくれているコハクチョウ。技術の進歩にも、調査に協力してくれているニジカにも感謝でした。

ニジカ一家は300m以上先の田んぼに降りて、遠くなってしまいましたが、手前に他のコハクチョウもいたためこれ以上近づかずにスコープで観察していました。うふふ、エサ食べてる。
幼鳥はほっぺたの辺りがまだかなり濃いグレーでしたので、これも探すのに役立ちそうだなと思いました。

30分くらい観察して、最後は無事に北へ帰りますようにとお願いして帰宅しました。また会いに行けたら嬉しいな。
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ずっと、位置情報だけ見ていたのですが、そういえばカメラ付きだった‥!ということを思い出したので、ニジカのここ数日の写真を見てみたら・・・なかなか面白かったので紹介します!コハクチョウの視点で見るわたしたちの街。




【出典:スワンプロジェクト公式Webサイト https://www.intelinkgo.com/swaneyes/jp/ 】
はい~、本当に技術ってすばらしい。知らなかったこと、見られなかった世界が見られることに感謝して、それに甘んじたり驕ることのないように自然と向き合っていかねば、と思わされます。
コハクチョウの壮大で厳しい旅の様子を、パソコンの画面から垣間見る。その命がけの壮絶さは私たちは個々の感性で想像するしかないのだけれど、それをすることが彼らに寄り添い、守ることにつながるのでは、と思う。
4,000kmの旅路を、体一つで渡ってゆく鳥。食べられない日も、眠れない日もあるだろう。外敵に襲われたり、疲れ切って命を落とす個体もいるだろうし、旅の途中で寿命が尽きるものもあるだろう。
彼らはただそうやって何千年も命を繋いできた、そこにこそ意味があって、私たちは彼らのそんな旅路を妨害してはいけないのだ。そう思う。
見渡せば辺りにたくさんいるコハクチョウという身近な鳥を通して、科学や自然のことを教えてくれるスワンプロジェクト。自分の住む街にスワプロ個体が来るのは、想像以上に感激するものでした。私はニジカのことを忘れないですし、旅立った後も見守っていきたいと思います。
ニジカ、ありがとねん。
以上です。
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